2013年 09月 22日
犬の透析 |
二頭ちゃんは相変わらずです。ただ、連日の病院イベント続きで、母ちゃんですらぐったりなのだから、二頭ちゃんもさぞかしお疲れだとは思います。
アクアさんは、自宅皮下点滴を 1リットル/day のペースではじめましたが、これは「腎不全になった」からではなく、「腎不全にならないように」の予防措置。皮下点滴、母ちゃんでもできるものなのかドキドキでしたが、案外大丈夫なものでした。
腎臓は腫瘍に大きく食われちゃっていますが、血液検査の結果だけで言えばまだまだ問題はない状態です。
少し食欲不振気味ですが、痩せてきたりはしていません。
点滴後の検査で少々気になることができましたが、これもまた直接命のやりとりに関わるものではないので、もう少しはっきりするまではあまり悲観しないことにしています。
ピンクちゃんはというと、これがもう元気一杯♪
お薬もよっぽどのことが無い限りはおやつ同然に丸呑みごっくん、ご飯は毎日美味しくお皿まできっちり舐めまわして完食、お腹の調子も良くなったしで、無敵モード突入しています。頼もしい、頼もしい(*^-^*)
今日のわんこ整体では、アクアさんは脾臓が微妙に良くなったとか。ピンクちゃんもお腹の具合は少しよくなったよ、とのお診立て。まったくいい動きがなかったこの数週間からすれば、上出来な結果と申せましょう。
近況としては、こんな感じです。(ぐったり状態の飼い主、お写真撮る余裕なっしんぐ^^;)
さて、この後は、少々真面目なお話です。(いや、近況ご報告も真面目ですけど^^;)
あまり明るいお話ではないので、折りたたみにて記載します。
エントリタイトルのお話です。興味のあるお方だけ、どうぞ。
今週は火曜日からずっと病院関係に出ずっぱりで病院の先生ともおしゃべりする機会があったので、ちょっと珍しいお話を聞けました。
エントリタイトルの通り、犬の透析についてです。
腎臓は、75%ダメになるまで血液検査上や体調上で特に目立った不調は出ません。
そして、ダメになったものは、二度と治りません。
なので、腎臓がダメージを受けはじめたのに気づいたときに飼い主にできることは「腎臓を酷使するようなことをできるだけ避ける」「残った腎機能を労わる」ということです。
それでも、様々な理由で腎機能はダメージを受けていきます。不摂生や暴飲暴食はもちろん原因になりますが、アクアさんのように腫瘍性であったり、または加齢によってもダメージは積もっていきます。
そして、腎機能がほんとにダメになってしまって、代謝で出た老廃物や毒素を排出できなくなってしまったら、あとは尿毒症へ一直線です。
人間では、腎機能不全な患者さんには、人工透析という手段があります。
大層辛いと聞きますが、命には替えられず透析をしていらっしゃる方も多いと。
犬ではそこまでの処置はないのだろうなと思っていたら、なんと、あるのだそうです。
ひとつは、人間同様に血液透析を行うこと。これは設備と、透析ができる技術のある先生がいる場所でないとできません。今行ってる大学病院には、少なくとも設備はあるそうです。
もうひとつは、腹膜透析という方法です。これは、腹膜内に生理食塩水を注入して、腹膜越しに毒素を浸透圧を利用して溶かし出し、溶け出たところでまた注入した生理食塩水を抜き取る方法だそうです。注入して抜き取る作業を何度も繰り返す、と。
どちらも、入院しての処置になります。
そして、お話してくれた大学病院の先生は「ボクも腹膜透析の処置をやったことはありますが、決してお勧めはできません」と言っていました。
なぜかというと、とても犬の体に負担が高い処置なのだそうです。腹膜透析を一日やると、大概の犬はぐったりしてしまうのだそうです。
そして、ぐったりしたところでおうちに帰り、翌日くらいには、「あれっ?今日は元気だね」という状態に戻るわけです。毒素が排出されたことで、体が楽になるんですね。
入院して処置をうけるのは、たとえ単純な採血とか点滴であっても、とてもストレスフルなこと。
透析前の犬は、きっと体に限界まで毒素がたまっていて、元々体調がよくないことでしょう。
その状態から、透析処置を受ける。辛いこと、負担の高いこと、もしかしたらそのまま最悪のことになる可能性すらあることでしょう。
それでも、その処置を望む飼い主さんがいる、ということは。
「そのままにしておけば確実に命を落とす」ということが見えているから。
辛くてきつい思いをさせることはあっても命を繋ぎたいと願う。
痛いほどその気持ちはわかります。
最悪の事態に臨んだときの選択肢として、希望を繋ぐものでは決してないけれども、命を繋ぎとめることが可能な選択肢として、このことを覚えておこうと思いました。
ただ、私はアクアさんには、こういう選択肢を選ぶことはきっとできないです。
この分離不安坊ちゃんが、そういう辛い処置を耐え切ってくれるとはとても思えないです。
けれど、まるで知らないでいるよりも、知っていて「これはアクアさんには向かない」と選ばない選択を、私自身がしたいと思っています。
アクアさんは、自宅皮下点滴を 1リットル/day のペースではじめましたが、これは「腎不全になった」からではなく、「腎不全にならないように」の予防措置。皮下点滴、母ちゃんでもできるものなのかドキドキでしたが、案外大丈夫なものでした。
腎臓は腫瘍に大きく食われちゃっていますが、血液検査の結果だけで言えばまだまだ問題はない状態です。
少し食欲不振気味ですが、痩せてきたりはしていません。
点滴後の検査で少々気になることができましたが、これもまた直接命のやりとりに関わるものではないので、もう少しはっきりするまではあまり悲観しないことにしています。
ピンクちゃんはというと、これがもう元気一杯♪
お薬もよっぽどのことが無い限りはおやつ同然に丸呑みごっくん、ご飯は毎日美味しくお皿まできっちり舐めまわして完食、お腹の調子も良くなったしで、無敵モード突入しています。頼もしい、頼もしい(*^-^*)
今日のわんこ整体では、アクアさんは脾臓が微妙に良くなったとか。ピンクちゃんもお腹の具合は少しよくなったよ、とのお診立て。まったくいい動きがなかったこの数週間からすれば、上出来な結果と申せましょう。
近況としては、こんな感じです。(ぐったり状態の飼い主、お写真撮る余裕なっしんぐ^^;)
さて、この後は、少々真面目なお話です。(いや、近況ご報告も真面目ですけど^^;)
あまり明るいお話ではないので、折りたたみにて記載します。
エントリタイトルのお話です。興味のあるお方だけ、どうぞ。
今週は火曜日からずっと病院関係に出ずっぱりで病院の先生ともおしゃべりする機会があったので、ちょっと珍しいお話を聞けました。
エントリタイトルの通り、犬の透析についてです。
腎臓は、75%ダメになるまで血液検査上や体調上で特に目立った不調は出ません。
そして、ダメになったものは、二度と治りません。
なので、腎臓がダメージを受けはじめたのに気づいたときに飼い主にできることは「腎臓を酷使するようなことをできるだけ避ける」「残った腎機能を労わる」ということです。
それでも、様々な理由で腎機能はダメージを受けていきます。不摂生や暴飲暴食はもちろん原因になりますが、アクアさんのように腫瘍性であったり、または加齢によってもダメージは積もっていきます。
そして、腎機能がほんとにダメになってしまって、代謝で出た老廃物や毒素を排出できなくなってしまったら、あとは尿毒症へ一直線です。
人間では、腎機能不全な患者さんには、人工透析という手段があります。
大層辛いと聞きますが、命には替えられず透析をしていらっしゃる方も多いと。
犬ではそこまでの処置はないのだろうなと思っていたら、なんと、あるのだそうです。
ひとつは、人間同様に血液透析を行うこと。これは設備と、透析ができる技術のある先生がいる場所でないとできません。今行ってる大学病院には、少なくとも設備はあるそうです。
もうひとつは、腹膜透析という方法です。これは、腹膜内に生理食塩水を注入して、腹膜越しに毒素を浸透圧を利用して溶かし出し、溶け出たところでまた注入した生理食塩水を抜き取る方法だそうです。注入して抜き取る作業を何度も繰り返す、と。
どちらも、入院しての処置になります。
そして、お話してくれた大学病院の先生は「ボクも腹膜透析の処置をやったことはありますが、決してお勧めはできません」と言っていました。
なぜかというと、とても犬の体に負担が高い処置なのだそうです。腹膜透析を一日やると、大概の犬はぐったりしてしまうのだそうです。
そして、ぐったりしたところでおうちに帰り、翌日くらいには、「あれっ?今日は元気だね」という状態に戻るわけです。毒素が排出されたことで、体が楽になるんですね。
入院して処置をうけるのは、たとえ単純な採血とか点滴であっても、とてもストレスフルなこと。
透析前の犬は、きっと体に限界まで毒素がたまっていて、元々体調がよくないことでしょう。
その状態から、透析処置を受ける。辛いこと、負担の高いこと、もしかしたらそのまま最悪のことになる可能性すらあることでしょう。
それでも、その処置を望む飼い主さんがいる、ということは。
「そのままにしておけば確実に命を落とす」ということが見えているから。
辛くてきつい思いをさせることはあっても命を繋ぎたいと願う。
痛いほどその気持ちはわかります。
最悪の事態に臨んだときの選択肢として、希望を繋ぐものでは決してないけれども、命を繋ぎとめることが可能な選択肢として、このことを覚えておこうと思いました。
ただ、私はアクアさんには、こういう選択肢を選ぶことはきっとできないです。
この分離不安坊ちゃんが、そういう辛い処置を耐え切ってくれるとはとても思えないです。
けれど、まるで知らないでいるよりも、知っていて「これはアクアさんには向かない」と選ばない選択を、私自身がしたいと思っています。
by aaqua-pinkk
| 2013-09-22 17:52
| イヌゴト
|
Comments(2)
Commented
by
メイリンまま
at 2013-09-23 16:01
x
ありがとう。勉強になりました。先の心配はありますが、入院治療という形はなるべくしたくないと考えています。一緒にいることを最優先させたいなと思っています。楽しくいられる事が一番だよね。
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Commented
by
aaqua-pinkk at 2013-09-23 17:26
>メイリンままさん
そうなんですよね。フラットは皆、飼い主さんべったりの甘えん坊ばかり。
一緒にいられないのは、それだけで大変なストレスだと思います。
今行ってる大学病院でも、付き添いをさせてもらえるようになったので随分楽になりました。
若いうちならともかく、シニアになったら如何に今の状態を維持していくかですね。
楽しく過ごせるのが一番です!
それでこそ免疫力も発揮できるんですよね(≧∇≦)
そうなんですよね。フラットは皆、飼い主さんべったりの甘えん坊ばかり。
一緒にいられないのは、それだけで大変なストレスだと思います。
今行ってる大学病院でも、付き添いをさせてもらえるようになったので随分楽になりました。
若いうちならともかく、シニアになったら如何に今の状態を維持していくかですね。
楽しく過ごせるのが一番です!
それでこそ免疫力も発揮できるんですよね(≧∇≦)