2014年 10月 16日
アクアさんのこと、ピンクちゃんのこと |
今日はアクアさんの一周忌。
あの悪夢のような嵐の一夜が明けて、アクアさんが連れて行かれてしまって、一年。
もう、「1年前の今頃は」すら言えなくなるんだなあ…。
そんなことを頭の中で思いながら、ピンクちゃんを大学病院に連れて行ってきました。
ピンク「お弁当も食べたし、お母様、さっさと帰りませんか?(カフェに行っておやつ食べるならお供しますけど?)」
行きません。母ちゃん風邪っぴきでしんどいし、それに、ね。
ちょっと、いや、かなりショックですから、さすがにひきこもりたい気持ちでいっぱい。
今日、ピンクちゃんの脇の下の縫い目はすべて抜糸できました。
一週間前に縫ったばかりのものも、キレイにくっついていて、非常によろしい状態。
でも。
縫い目の下にボコボコとあるものが気になっていて診てもらいました。
病理結果が出てやっと本気だしたらしいI先生が触診して顔色が変わりました。
皮下の深いところ、筋肉にへばりつくように食い込むようにあからさまな大きさでボコボコと転移巣がありました。
それだけならまたギリギリ局所麻酔で取れるか全身麻酔がいるかと検討しながら範囲を確かめる状態だったのですが。
一応切除の方向を考えましょうとなって、全身状態を確認するために肺のレントゲンと心臓のエコー検査、さらに肺もエコーの名手F先生に診ていただきました。
しかし、その結果、肺の転移がありすでにごく微量ながら胸水が溜まり始めているということが判明しました。
肺のレントゲンは一体いつ撮ったのが最後なんですか?と聞くと、6月の検診の時が最後だったとのこと。しばらく開いた口が塞がりませんでした。私、検診のたびに頼んできたし、毎回机上の画面にはそれらしきピンクちゃんのレントゲン画像が表示されていたから、説明されなくてもそれを素人目ながら確認していたのに…。
あれほど、転移を早めに発見したいから検診しているのだと口酸っぱく説明してお願いしてあったにも関わらずこれか…。誰だよ、犬のガンの進行は人間の7倍の速さだってしたり顔してほざいたのは。7倍なんだから2ヶ月ごとに撮っていたって人間でなら1年半ごとの検診みたいなものなのに…。そんな風に心の中で一気に嵐が吹き荒れました。
でも、そんなこと言ってもどうせ通じないしね。
腹立たしいは腹立たしいですが、腹を立ててもピンクちゃんの状態は変わらないし。言って、ピンクちゃんの転移がなかったことになるわけならナンボでも言いましょうし、関西人のありったけの語彙でもって罵倒と非難のオンパレードを繰り広げて見せましょう。
でも、そんなことしたってピンクちゃんにはなんのメリットもない…。
なにより、毎回キチンとさせてこなかったのは飼い主側の落ち度でもあります。かかりつけなら診療費明細に検査項目も載るので、それで追認できるのだけど、大学病院は診療費に明細がないのです。頼んだ検査を実施したのかまで確認しなきゃいけなかったんですね…。ため息しかでないですが、確認していなかったのは事実です。それに撮影したってちゃんと読影してくれなきゃなんの意味もない。そもそも転移の病理結果が出るまで獣医が本気で対応してくれていなかった、ということで、そんな獣医に連れてきていたのは飼い主です。
甘かった。まさかそこまでずさんなことをされるとは思いもしなかったものだから、というのは言い訳でしかない。
つくづく甘かった…。
ともあれ、今はおそらく本犬に支障があるほどの胸水量ではないとのこと。実際、生活に影響している様子もまだありません。
もっと早くに発見できていたとして、できることはといえば経過と程度を見てサポートしてあげることしかなかったので、ケアの開始は変わらなかったでしょう。
あえて言えば、この2回の切除生検は、先に肺の転移が見つかっていたらやらずに済んだかもしれません。やっても意味が薄いですから。
不幸中の幸いというか、多分切除生検はピンクちゃんにとっては血がでる爪切り程度のイヤなことでしかなかったはずです。創の経過も良く、もう治ってしまっていますし。
肺転移を食い止めるため、というのが切除の一番大きな目的で、それが潰えてしまっているのでもう切除はしてもしょうがないです。むしろ、全身麻酔のリスクが逆に大きくなる状態。なので脇の下の転移の切除もナシになりました。
今後は対症療法のみの対応になっていきます。
もし脇の下の転移巣が腫大して命に関わるほどのことになったら、なにか手を講じる必要も出るかもです。
胸水がもっと溜まれば、穿刺で抜くこともあるかもしれません。
積極的な治療法としての選択肢は、全身対応の抗ガン剤の適用くらいだそうですが、そんなもん不可です。そもそも乳ガンだけじゃなくて肝ガンがあるわけなので。
侵襲性の低いエコー検査で胸水のたまり具合をモニターし、ひどければ抜く。現時点で考えられる対症療法はこれだけでした。
まず、2週間ごとにモニターしていく方向となりました。
さすがに、ここまで進行している状態では、もう検査や読影の手を抜かれることもないでしょうし、もちろん、飼い主への説明を今後は綿密にしてもらって追認していくようにして、これ以上手を抜かれることも防ごうと思います。
これが、仮にも全国名医100選にも載る先生で設備も最新の国立大学付属病院のやることですから、なんとゆーか、医療不信に拍車がかかってしまいます。(ちなみに名医100選とゆーのは、待合室の雑誌ラックに自慢たらしく嬉しそうに置いてありました)
それはさておき、残念ながら病巣に手をつけられないということなのでこれまで以上に全身いたるところに転移があっても不思議ではなくなりました。
ピンクちゃんに悪い変化が起きないか、よくよく注意して見守っていく必要性は今まで以上。これは飼い主以外にやれることではないので頑張るしかないです。
なんだかんだ言っても、結局、ピンクちゃんの免疫力に頼るしかないということです。
とりあえず、バニラアイスのでっかいボックスを買いました。なんとなんとの2リットル入り(笑)
お腹を壊さない程度に美味しいものを食べて、楽しく過ごしていこうねのココロです。
おうちに帰ると、お友達からお花が届いていました。
アクアさん色の大きくて綺麗なブーケ。自立してくれるー、すごーい(*^^*)
ありがとうございます。
なんて綺麗な花束。私、こんな綺麗なブーケをちゃんと活け換えることができないかもなので、すこしこのままでお供えしておきますね。活け換え失敗したらごめんなさいー。その時はあっくんと一緒に生温かく微笑んで許してやってください(笑)
こうやって思ってくれるお友達がいて。
免疫力をあげてくれるわんこ整体の先生がいて。
ピンクちゃんはまだ普通に生活ができていて。
アクアさんのことも、ピンクちゃんのことも、母ちゃんがやれることはまだ残っています。
その間くらいはがんばらなくちゃね。
あの悪夢のような嵐の一夜が明けて、アクアさんが連れて行かれてしまって、一年。
もう、「1年前の今頃は」すら言えなくなるんだなあ…。
そんなことを頭の中で思いながら、ピンクちゃんを大学病院に連れて行ってきました。
ピンク「お弁当も食べたし、お母様、さっさと帰りませんか?(カフェに行っておやつ食べるならお供しますけど?)」
行きません。母ちゃん風邪っぴきでしんどいし、それに、ね。
ちょっと、いや、かなりショックですから、さすがにひきこもりたい気持ちでいっぱい。
今日、ピンクちゃんの脇の下の縫い目はすべて抜糸できました。
一週間前に縫ったばかりのものも、キレイにくっついていて、非常によろしい状態。
でも。
縫い目の下にボコボコとあるものが気になっていて診てもらいました。
病理結果が出てやっと本気だしたらしいI先生が触診して顔色が変わりました。
皮下の深いところ、筋肉にへばりつくように食い込むようにあからさまな大きさでボコボコと転移巣がありました。
それだけならまたギリギリ局所麻酔で取れるか全身麻酔がいるかと検討しながら範囲を確かめる状態だったのですが。
一応切除の方向を考えましょうとなって、全身状態を確認するために肺のレントゲンと心臓のエコー検査、さらに肺もエコーの名手F先生に診ていただきました。
しかし、その結果、肺の転移がありすでにごく微量ながら胸水が溜まり始めているということが判明しました。
肺のレントゲンは一体いつ撮ったのが最後なんですか?と聞くと、6月の検診の時が最後だったとのこと。しばらく開いた口が塞がりませんでした。私、検診のたびに頼んできたし、毎回机上の画面にはそれらしきピンクちゃんのレントゲン画像が表示されていたから、説明されなくてもそれを素人目ながら確認していたのに…。
あれほど、転移を早めに発見したいから検診しているのだと口酸っぱく説明してお願いしてあったにも関わらずこれか…。誰だよ、犬のガンの進行は人間の7倍の速さだってしたり顔してほざいたのは。7倍なんだから2ヶ月ごとに撮っていたって人間でなら1年半ごとの検診みたいなものなのに…。そんな風に心の中で一気に嵐が吹き荒れました。
でも、そんなこと言ってもどうせ通じないしね。
腹立たしいは腹立たしいですが、腹を立ててもピンクちゃんの状態は変わらないし。言って、ピンクちゃんの転移がなかったことになるわけならナンボでも言いましょうし、関西人のありったけの語彙でもって罵倒と非難のオンパレードを繰り広げて見せましょう。
でも、そんなことしたってピンクちゃんにはなんのメリットもない…。
なにより、毎回キチンとさせてこなかったのは飼い主側の落ち度でもあります。かかりつけなら診療費明細に検査項目も載るので、それで追認できるのだけど、大学病院は診療費に明細がないのです。頼んだ検査を実施したのかまで確認しなきゃいけなかったんですね…。ため息しかでないですが、確認していなかったのは事実です。それに撮影したってちゃんと読影してくれなきゃなんの意味もない。そもそも転移の病理結果が出るまで獣医が本気で対応してくれていなかった、ということで、そんな獣医に連れてきていたのは飼い主です。
甘かった。まさかそこまでずさんなことをされるとは思いもしなかったものだから、というのは言い訳でしかない。
つくづく甘かった…。
ともあれ、今はおそらく本犬に支障があるほどの胸水量ではないとのこと。実際、生活に影響している様子もまだありません。
もっと早くに発見できていたとして、できることはといえば経過と程度を見てサポートしてあげることしかなかったので、ケアの開始は変わらなかったでしょう。
あえて言えば、この2回の切除生検は、先に肺の転移が見つかっていたらやらずに済んだかもしれません。やっても意味が薄いですから。
不幸中の幸いというか、多分切除生検はピンクちゃんにとっては血がでる爪切り程度のイヤなことでしかなかったはずです。創の経過も良く、もう治ってしまっていますし。
肺転移を食い止めるため、というのが切除の一番大きな目的で、それが潰えてしまっているのでもう切除はしてもしょうがないです。むしろ、全身麻酔のリスクが逆に大きくなる状態。なので脇の下の転移の切除もナシになりました。
今後は対症療法のみの対応になっていきます。
もし脇の下の転移巣が腫大して命に関わるほどのことになったら、なにか手を講じる必要も出るかもです。
胸水がもっと溜まれば、穿刺で抜くこともあるかもしれません。
積極的な治療法としての選択肢は、全身対応の抗ガン剤の適用くらいだそうですが、そんなもん不可です。そもそも乳ガンだけじゃなくて肝ガンがあるわけなので。
侵襲性の低いエコー検査で胸水のたまり具合をモニターし、ひどければ抜く。現時点で考えられる対症療法はこれだけでした。
まず、2週間ごとにモニターしていく方向となりました。
さすがに、ここまで進行している状態では、もう検査や読影の手を抜かれることもないでしょうし、もちろん、飼い主への説明を今後は綿密にしてもらって追認していくようにして、これ以上手を抜かれることも防ごうと思います。
これが、仮にも全国名医100選にも載る先生で設備も最新の国立大学付属病院のやることですから、なんとゆーか、医療不信に拍車がかかってしまいます。(ちなみに名医100選とゆーのは、待合室の雑誌ラックに自慢たらしく嬉しそうに置いてありました)
それはさておき、残念ながら病巣に手をつけられないということなのでこれまで以上に全身いたるところに転移があっても不思議ではなくなりました。
ピンクちゃんに悪い変化が起きないか、よくよく注意して見守っていく必要性は今まで以上。これは飼い主以外にやれることではないので頑張るしかないです。
なんだかんだ言っても、結局、ピンクちゃんの免疫力に頼るしかないということです。
とりあえず、バニラアイスのでっかいボックスを買いました。なんとなんとの2リットル入り(笑)
お腹を壊さない程度に美味しいものを食べて、楽しく過ごしていこうねのココロです。
おうちに帰ると、お友達からお花が届いていました。
アクアさん色の大きくて綺麗なブーケ。自立してくれるー、すごーい(*^^*)
ありがとうございます。
なんて綺麗な花束。私、こんな綺麗なブーケをちゃんと活け換えることができないかもなので、すこしこのままでお供えしておきますね。活け換え失敗したらごめんなさいー。その時はあっくんと一緒に生温かく微笑んで許してやってください(笑)
こうやって思ってくれるお友達がいて。
免疫力をあげてくれるわんこ整体の先生がいて。
ピンクちゃんはまだ普通に生活ができていて。
アクアさんのことも、ピンクちゃんのことも、母ちゃんがやれることはまだ残っています。
その間くらいはがんばらなくちゃね。
by aaqua-pinkk
| 2014-10-16 19:02
| イヌゴト
|
Comments(2)
Commented
at 2014-10-17 18:49
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
aaqua-pinkk at 2014-10-17 19:26
>鍵コメさん
情報ありがとうございます。調べてみますね。少しでもなにかできるならやってみたいなと思うので。
しかし、やりきれないというかやってられないというかですね、ほんと…。早期発見や早期対処をしようとしても医療が付いてきてくれてないのはどうにかならないのでしょうか。
そちらもどうかどうかお大事に。厳しい選択も増えてきますが、少しでも良い道が拓けますように。
情報ありがとうございます。調べてみますね。少しでもなにかできるならやってみたいなと思うので。
しかし、やりきれないというかやってられないというかですね、ほんと…。早期発見や早期対処をしようとしても医療が付いてきてくれてないのはどうにかならないのでしょうか。
そちらもどうかどうかお大事に。厳しい選択も増えてきますが、少しでも良い道が拓けますように。
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